京都で人権フィールドワークをしませんか?

「京都府庁周辺・堀川コース」を新設しました!

①京都観光しながら人権を学ぶコースA「東山」

 京都観光のメインエリアである東山区の清水・祇園界隈を歩き、古社寺などに立ち寄りながら、かつて葬送の地でもあったこのあたりに暮らし、京のみやこの文化、産業、生活を支えた被差別民の歴史や、病苦などから逃れたいと願った民衆の信仰の歴史も学べる、そんなコースをご案内します。

 主な立ち寄り先:六道珍皇寺、建仁寺摩利支尊天堂、宮川町(花街)、目疾地蔵仲源寺、八坂神社、など

 

②京都観光しながら人権を学ぶコースB「西陣」

 西陣織が地場産業としてかつて活況を呈していた西陣は、下請け労働に従事する在日朝鮮人や、歓楽街で働く女性たちの歴史をも秘めた地域です。また、少し北へ行けば、そこは平安京のころ葬送の地があった場所です。機の音を聴き、京町家の家並みを眺めながら、人権について学んでいただけるコースです。

   主な立ち寄り先:北野天満宮、東向観音寺、上七軒(花街)、千本釈迦堂、釘抜地蔵石像寺、など

 

③京都観光しながら人権を学ぶコースC「京都御苑とその周辺」

 京都御苑は京都の中心に広がる国民公園。この中に京都御所があり、公園部分にはかつて公家の邸が軒をつらねる「公家町」がありました。日本史の中に深く根ざす天皇の存在に思いをめぐらすことのできる史跡や、近代の高等教育に関する旧蹟などを訪ね、人権を新たな視点で見つめ直していただけるコースです。

   主な立ち寄り先:京都御苑内旧閑院宮邸、護王神社、下御霊神社、革堂行願寺、女紅場址碑、など

 

④京都観光しながら人権を学ぶコースD「京都駅北」

 京都駅の東には府下最大規模の同和地区があり、20世紀初頭に地区の地場産業振興のため有志によって設立された金融機関「柳原銀行」が資料館として保存されています。ここから高瀬川沿いに北進、旧遊郭街や史跡を訪ね、東本願寺方面、または鴨川を東へ渡って豊国神社まで歩きながら、人権について学んでいただけるコースです。

   主な立ち寄り先:五条楽園(旧遊郭街)、ひと・まち交流館、文子天満宮、耳塚、豊国神社、など

 

⑤駅の南、在日朝鮮人が多く暮らす町、東九条を歩くコース

 毎秋開催される共生・協働のまつり「東九条マダン」で2017年まで長らく実行委員会事務局長を務めてきた私には、深いゆかりのある町でもある東九条をご案内します。京都で最大の在日朝鮮人集住地域とはいえ、大阪・生野区の「コリアタウン」とはずいぶん趣を異にします。むしろ、在日朝鮮人と日本人とが“共に暮らす町”としての東九条を知っていただきたいと思います。

 

⑥京都観光しながら人権を学ぶコースE「太秦」

   太秦(うずまさ)は、平安遷都以前から「葛野郷」と呼ばれた京都盆地に勢力を有していた、朝鮮からの渡来人「秦氏」の本拠地。また、近現代には映画産業の町として栄えていたことでも知られます。古代渡来人の遺跡と映画産業華やかなりし日の面影を訪ね、時代を隔てた二つの「舶来」文化をキーワードに人権を考えるコースです。

   主な立ち寄り先:広隆寺、蛇塚古墳、大映通商店街、帷子ノ辻駅周辺、など

 

⑦京都観光しながら人権を学ぶコースF「伏見中書島」

   桃山期から江戸期初頭には天下人の城下町だった伏見。その後は大坂と京を中継する舟運の町として、また豊富な地下水に恵まれた酒造りの町として栄えました。近世から戦後まで中書島には遊廓があり、多くの貧しい女性たちが苦界に身を投じました。この地に生きた都市下層の人々に思いをはせ、人権を考えるコースです。

   主な立ち寄り先:油懸地蔵、黄桜カッパカントリー、寺田屋浜、長建寺、など

 

⑧京都観光しながら人権を学ぶコースG「岡崎」

 全国水平社が創立大会を開いた岡崎公会堂跡地には記念碑が建っています。ここを起点に、琵琶湖疏水関連の近代化遺産、国際交流会館、京都五山の別格、南禅寺などを巡ります。また岡崎は、富裕層の別荘地と被差別部落が隣り合う地域。洛東の落ち着いた風情の中、多様な貌をもつエリアを散策しながら人権を考えるコースです。

 主な立ち寄り先:全国水平社創立大会記念碑、京都市疏水記念館、京都市国際交流会館、南禅寺、など

 

京都観光しながら人権を学ぶコースH「京極まちなか」

    洛中の東端、三条から四条にかけては今も昔も京都の繁華街。市役所前を起点に南へ向かい、先斗町や高瀬川沿いを歩き、近世初頭まで京都最大の被差別部落があった四条河原町から北へ本能寺まで引き返します。桃山時代から幕末維新期にかけてのさまざまな史蹟に出会いながら、歴史を鏡として人権に思いをはせるコースです。

    主な立ち寄り先:三条大橋、瑞泉寺、先斗町、八坂神社御旅所、蛸薬師堂、本能寺、など

 

京都観光しながら人権を学ぶコースI「京都府庁周辺・堀川」

 京都府庁周辺から堀川にかけての一帯は、街角にさりげなく存する「~址」といった石碑を数多く見出すことができ、平安時代から近代までの京都の「都」としての歴史が息づいています。府庁前から西へ進み、堀川に沿って北上しながら、歴史上の事実だけでなくさまざまな伝説を通して、人権に思いをはせるコースです。

 主な立ち寄り先:日本最初盲啞院創建之地碑、一条戻橋、晴明神社、白峰神宮、など

 

 

*いずれのコースもナビゲート料は、参加人数、時間設定等をふまえ、応相談とさせていただきます。