「和い輪い人権ワークショップ」で“スポーツと人権”

 京都市が市民向けに開催している「和い輪い人権ワークショップ」は、2003年度から始まり(当初は「和い輪い人権学習会」という名称でした)、今年度で10年目を迎えます。私は「穀雨企画室」を設立する以前のNPO法人職員時代に、その初年度から関わり、企画および進行を担当してきました。今年も京都市の委託を受けて、計3回の人権ワークショップづくりに臨むこととなりました。

 これまでとはまた違った新たな切り口で、しかも市民の皆さんが興味をもって参加していただけそうなテーマを、と考え、京都市サイドに提案した3つのテーマが採用されました。

 「スポーツと人権」「裁判と人権」「クルマ社会と人権」です。

 「スポーツと人権」は、今夏オリンピックとパラリンピックが開催されることをふまえ、ぜひ採り上げてみたいと思いました。このテーマのワークショップが実施されるのは9月後半なので、参加者の皆さんも、きっとスポーツの感動をたっぷりと味わった後だろうと思います。だからこそまた、スポーツという切り口で人権を考えるのには、ちょうど良い時期ではないかとも思います。スポーツは素晴らしい!私自身もスポーツを観戦するのは好きです。札付きの大相撲マニアであることは以前のブログでカミングアウトしましたが、プロ野球も高校野球も、サッカーもバレーもテニスも、何でも好きです。(ちなみにプロ野球では、千葉ロッテマリーンズの大ファンです。今年は今のところパリーグ首位なので気分がいいです。それから他に、最近わりとよくテレビ観戦するスポーツといえば、ボウリングPリーグ、でしょうか。)と同時に、スポーツを通して人権について考えることも、なかなか興味深いものです。障害者スポーツのあり方、スポーツにおける人種や国籍にまつわる事柄、セクハラ・パワハラ・体罰などの問題…。皆さんも、このワークショップに参加して、一緒にスポーツを切り口に、人権についてあれこれ考えてみませんか?